「右利きだから右肩がこるんですよね。」

肩こりの相談を受けると、このようなお話を聞くことがあります。

確かに、利き手はよく使います。

字を書く。

スマートフォンを持つ。

パソコンのマウスを操作する。

荷物を持つ。

右利きなら右肩へ負担がかかる場面はたくさんあります。

しかし、ここで一つ疑問があります。

もし本当に『使いすぎ』だけが原因なら、反対の肩はこらないはずです。

実際には、

「両肩がこる。」

「左肩のほうがつらい。」

そんな方も少なくありません。

では、何が起きているのでしょうか。

身体は片側だけで動いているわけではありません。

私たちは何かをするとき、片腕だけを動かしているように見えます。

しかし実際には、

足。

骨盤。

体幹。

背骨。

肩甲骨。

首。

目。

これらが協調して働いています。

例えば右手で文字を書くときも、

左肩は身体を支えています。

背中の筋肉も働いています。

首も頭を支えています。

つまり、右手だけが仕事をしているわけではありません。

脳は「身体全体」をコントロールしています。

筋肉は一つひとつ独立して働いているわけではありません。

脳は身体全体を一つのチームとしてコントロールしています。

右手を動かすときも、

姿勢を保つ筋肉。

バランスを取る筋肉。

反対側の筋肉。

これらも同時に活動しています。

だからこそ、右利きだから右肩だけがこるとは言い切れません。

脳は『右肩』ではなく、『身体全体』を見ながら運動をコントロールしています。

「使いすぎ」だけでは説明できないことがあります。

仕事中は右肩が重い。

でも休日は楽になる。

同じ右手を使っているのに症状が変わる。

これも、「使いすぎ」だけでは説明できません。

ストレス。

睡眠。

呼吸。

姿勢。

身体の使い方。

こうした条件が変わることで、肩こりの感じ方も変わります。

つまり、肩こりは筋肉の使用量だけで決まるものではないということです。

感覚も肩こりに影響しています。

身体は常に、

触覚。

圧覚。

視覚。

前庭感覚。

足裏からの情報。

こうした情報を脳へ送り続けています。

そして脳は、

「今、安全か。」

「どれくらい筋肉を働かせるべきか。」

を絶えず判断しています。

肩こりは、この感覚情報の影響も受けています。

だから、同じ仕事をしていても、

肩こりになる人。

ならない人。

右肩がつらい人。

左肩がつらい人。

両肩がつらい人。

それぞれ違いが生まれるのです。

肩だけを見ると、本当の原因を見逃すことがあります。

肩こりがあるから肩だけを揉む。

もちろん、それで楽になることもあります。

しかし、

身体全体の使い方。

感覚入力。

姿勢。

呼吸。

睡眠。

ストレス。

こうした要素を確認しなければ、同じ肩こりを何度も繰り返してしまうことがあります。

肩こりは、肩だけで起きている現象ではありません。

身体全体のバランスの中で起きている一つのサインなのです。

まとめ

利き手だから肩がこる。

その考え方は間違いではありません。

しかし、それだけでは説明できない肩こりがたくさんあります。

肩こりを改善するためには、肩だけではなく、身体全体がどのように協調して働いているのかを見ることが大切です。

奈良市学園前の大和町だるま整骨院では、肩だけではなく、身体全体の動きや感覚入力まで含めて、一人ひとりに合わせた施術をご提案しています。