同じくらいの強さで肩を揉まれているのに、
「すごく楽になった。」
という人もいれば、
「痛いだけだった。」
「逆にだるくなった。」
という人もいます。
もし肩こりが筋肉だけの問題なら、同じ刺激を加えれば、同じ結果になってもよさそうです。
しかし実際には、人によって反応は大きく違います。
なぜでしょうか。
身体は「刺激」だけを受け取っているわけではありません。
肩へ触れられる。
押される。
揺らされる。
伸ばされる。
鍼をする。
これらはすべて身体へ刺激が入っています。
しかし脳が受け取っているのは刺激だけではありません。
「安心できる。」
「信頼できる。」
「痛そう。」
「怖い。」
「効きそう。」
そんな感情や経験も一緒に処理しています。
身体は刺激だけではなく、その刺激の意味まで受け取っています。
同じ刺激でも、脳の反応は変わります。
皮膚や筋肉に刺激が入ると、その情報は神経を通って脳へ届きます。
そこで、
今は安全か。
危険ではないか。
どの程度反応するべきか。
という判断が行われます。
この判断には、
島皮質。
前帯状皮質(ACC)。
扁桃体。
前頭前野。
など、多くの脳のネットワークが関わっています。
つまり、
「肩を揉まれた」という事実だけで結果は決まりません。
脳がどう評価したかが、とても重要になります。
「誰に触れられたか」も影響します。
家族に肩をさすってもらうと安心する。
信頼している先生に施術してもらうと楽になる。
反対に、
初めて行った場所で緊張している。
「痛そう。」
「怖そう。」
そう感じていると、身体は力が入りやすくなります。
これは気のせいではありません。
人は安心感によって自律神経の働きや筋緊張が変化することが知られています。
触れ方だけではなく、「誰に」「どんな環境で」触れられたかも身体は感じ取っています。
揉むことが悪いわけではありません。
ここで誤解してほしくないことがあります。
揉むこと自体が悪いわけではありません。
肩を揉むことで楽になる方はたくさんおられます。
私自身も必要であれば肩を揉みます。
しかし、それだけが方法ではありません。
触れる。
温める。
動かす。
鍼をする。
呼吸を整える。
身体は、さまざまな刺激を受け取りながら変化しています。
だからこそ、
「肩を揉む。」
という一つの方法だけではなく、
身体全体を見ながら、その人に合った刺激を選ぶことが大切になります。
見飽きた話は、もう十分かもしれません。
肩がこったら揉みましょう。
この考え方は間違いではありません。
しかし、多くの方はすでに何年もその方法を試してきています。
それでも肩こりを繰り返しているから、この記事を読んでくださっているのではないでしょうか。
だからこそ、大和町だるま整骨院では少し違う視点を大切にしています。
肩だけを見るのではなく、
脳。
神経。
呼吸。
睡眠。
ストレス。
身体全体の情報を確認しながら施術を行っています。
肩こりは、肩だけを見ていても説明できないことがたくさんあります。
まとめ
同じように揉まれても、人によって結果が違うのは、筋肉だけではなく、脳や神経、安心感、これまでの経験などが関係しているからです。
身体は刺激を受けるだけではなく、その刺激に意味を与えています。
奈良市学園前の大和町だるま整骨院では、一人ひとりの身体がどのような刺激を必要としているのかを考えながら施術を行っています。