「腰が痛いので、できるだけ動かないようにしています。」
腰痛がある方にとって、これはごく自然な反応です。
痛い場所をかばうのは、人間が身体を守るために備えている仕組みだからです。
しかし、慢性的な腰痛では、この「かばう」という行動が、かえって腰痛を長引かせてしまうことがあります。
「痛いから動けない」のではなく、「動けなくなったことで、さらに腰が痛くなる」。
そんな悪循環が起きているケースも少なくありません。
痛みがあると、脳は身体を守ろうとします
腰に痛みを感じると、脳は「これ以上動かすと危険かもしれない」と判断します。
すると無意識のうちに、
- 腰を固める
- 歩幅を小さくする
- 前かがみを避ける
- 身体をひねらない
といった動きが増えていきます。
これは異常な反応ではありません。
誰にでも起こる、ごく正常な防御反応です。
「腰を守る動き」が腰を疲れさせることがあります
問題は、この状態が何週間、何か月も続いた場合です。
本来なら、
股関節が動く。
背中がひねる。
足首が体重移動を助ける。
そうやって身体全体で分担している仕事を、腰だけが引き受けるようになります。
例えば、床の物を拾う動作。
本来なら股関節を曲げながらしゃがめる人でも、腰痛をかばうことで膝だけを曲げたり、反対に腰だけを曲げたりするクセがついてしまうことがあります。
すると、毎日の何気ない動作でも腰は休む時間がなくなります。
動かない期間が長いほど「動き方」を忘れてしまうことがあります
身体は使わない動きを少しずつ忘れていきます。
これは筋力だけの問題ではありません。
脳は、普段よく使う動きを優先して選ぶ性質があります。
腰をかばう生活が長くなると、
「腰を固めたまま歩く」
「腰を動かさずに立ち上がる」
そんな動きが”普通”になってしまうことがあります。
つまり、腰痛が治っても、身体はまだ「腰をかばう動き」を続けていることがあるのです。
「また痛くなるかも」という不安も動きを変えます
慢性腰痛では、身体だけでなく気持ちも動きに影響します。
「また痛くなったらどうしよう。」
「前にぎっくり腰になったから怖い。」
このような経験があると、必要以上に身体を固めてしまう方も少なくありません。
もちろん、不安を感じること自体は悪いことではありません。
ただ、その結果として動きが小さくなり、腰だけへ負担が集中してしまうことがあります。
当院が「どこが痛いか」より「どう動くか」を確認する理由
大和町だるま整骨院では、「腰が痛いから腰だけ施術する」という考え方はしていません。
私たちが確認しているのは、
- 歩くときの重心移動
- 股関節が使えているか
- 背骨がしなやかに動いているか
- 左右差はあるか
- 腰だけが頑張っていないか
といった身体全体の動きです。
痛みだけを見るのではなく、「なぜその動きになっているのか」を考えることが、再発しにくい身体づくりにつながると考えています。
よくある質問
Q. 腰痛があるときは無理に動いた方がいいですか?
いいえ。
強い痛みがある場合は安静が必要なこともあります。
ただし、慢性的な腰痛では、身体の状態に合わせて少しずつ動きを取り戻していくことが勧められる場合もあります。
Q. 動くと少し痛いのですが、やめた方がいいですか?
痛みの種類や程度によって考え方は異なります。
我慢して動くことが正しいわけではありませんが、「少し動くことで身体がほぐれてくる」ようなケースもあります。
自己判断せず、現在の身体の状態を確認することが大切です。
まとめ
腰痛になると、身体は腰を守ろうとして動きを変えます。
その防御反応は大切ですが、長く続くと身体全体の動きが小さくなり、結果として腰だけが働き続ける状態になることがあります。
だからこそ、「痛い場所」だけではなく、「どう動いているか」という視点が重要です。
奈良市学園前・富雄・学園大和町周辺で、「痛みが怖くて思うように動けない」「腰痛を何度も繰り返している」という方は、大和町だるま整骨院までお気軽にご相談ください。身体全体の動きを確認し、腰へ負担が集中しにくい身体づくりをサポートいたします。