もし40歳のあなたが転んでも、かかとの骨が成長することはありません。
でも、小学5年生や小学6年生なら話は別です。
まだ、かかとの骨は完成していないからです。
これが、大人と子どもの身体の一番大きな違いです。
だから大人には起こりにくく、成長期の子どもだけに起こるスポーツ障害があります。
その代表がシーバー病です。
子どもの骨は「まだ工事中」です
家を建てる途中のコンクリートに、毎日何台もトラックが通ったらどうなるでしょうか。
固まる前なら、ひびが入りやすくなります。
もちろん、人間の骨はコンクリートではありません。
でも、成長期の骨も完成途中という意味では少し似ています。
子どものかかとには、まだ成長するための軟骨が残っています。
そこへ、
ジャンプ。
ダッシュ。
急停止。
着地。
こうした負荷が毎日のように繰り返されると、その部分へストレスが集中しやすくなります。
これがシーバー病が起こる大きな理由の一つです。
「まだ子どもだから」が理由ではありません
「成長期だから仕方ないですね。」
そう説明されることがあります。
もちろん、成長期であることは関係しています。
しかし、
成長している子ども全員がシーバー病になるわけではありません。
兄弟でも違います。
同じチームでも違います。
同じ練習をしていても違います。
つまり、
「成長期だから」
だけでは説明できないのです。
骨は成長しています。でも身体は追いついているでしょうか?
身長が1年間で7cm、8cmと伸びる子もいます。
骨はどんどん長くなります。
一方で、
筋肉。
腱。
足首。
股関節。
身体の使い方。
これらは、骨と同じスピードでは変化しません。
すると、
身体がまだ準備できていない状態で、
今まで以上の運動量が加わります。
これが、
成長期にスポーツ障害が増える理由の一つだと考えられています。
「完成する年齢」は一人ひとり違います
「何歳になれば完成しますか?」
これもよく聞かれる質問です。
実は、
○歳になれば完成します。
とは言えません。
一般的には、シーバー病は8〜15歳頃に多くみられ、踵骨の成長軟骨が成熟していくにつれて起こりにくくなるとされています。
ただ、
身長が急に伸びる時期。
スポーツを始めた時期。
運動量。
身体の使い方。
これらは全員違います。
だから、
同じ小学6年生でも、
痛くなる子。
まったく痛くならない子。
がいます。
「骨が完成するまで我慢」ではありません
ここで一番伝えたいことがあります。
保護者の方から、
「骨が完成するまで待つしかないですよね?」
と言われることがあります。
でも、
もし本当にそうなら、
何年間もスポーツを我慢することになります。
最後の大会。
県大会。
レギュラー争い。
その時間は戻ってきません。
だから、
「完成するまで待つ」
ではなく、
完成するまで、どう負担を減らすか。
その考え方が大切だと思っています。
骨だけを見ても答えは出ません
シーバー病は、かかとの骨に痛みが出ます。
でも、
かかとの骨だけを見ても、
「なぜその子だけ痛くなったのか」
までは分かりません。
足首はどうか。
足の指は使えているか。
かかとは必要以上に内側へ倒れ込んでいないか。
ジャンプや着地はどうか。
こうした身体全体の動きを確認すると、
かかとへ負担が集中した理由が見えてくることがあります。
よくある質問
Q. シーバー病になると骨が変形しますか?
多くの場合、適切に対応すれば成長とともに落ち着いていきます。
ただし、強い痛みを我慢して無理を続けることはおすすめできません。
Q. 成長が終われば絶対に治りますか?
成長とともに症状が落ち着くお子さんは多くいます。
ただし、それまでの間に痛みを我慢し続けたり、身体の使い方が大きく変わってしまったりすることもあります。
だからこそ、痛みが続く場合は早めに状態を確認することが大切です。
まとめ
小学4〜6年生頃のかかとは、
まだ完成していません。
だからこそ、
スポーツで繰り返し大きな力が加わると、
シーバー病が起こりやすくなります。
しかし、
「成長期だから仕方ない。」
それだけで終わらせる必要はありません。
大切なのは、
成長途中の身体に合わせた運動量なのか。
かかとへ負担が集中する動きになっていないか。
そこまで確認することです。
奈良市学園前・富雄・学園大和町周辺で、お子さんのかかとの痛みが続いている方は、大和町だるま整骨院へお気軽にご相談ください。
成長を止めることはできません。
でも、成長期の身体を守ることはできます。