「足が速いから安心。」
実は、私たちはそう考えていません。
シーバー病で来院する子どもの中には、
チームでも足が速い子。
試合によく出る子。
運動神経が良い子。
そんな子どもたちが少なくありません。
もちろん、
「足が速い=シーバー病になる」
という意味ではありません。
しかし、
速く走れる身体だからこそ、
かかとへ大きな負担がかかることがあります。
足が速い子は、地面を強く押しています
速く走るためには、
地面を強く押さなければ前へ進めません。
つまり、
一歩ごとに、
身体へ返ってくる力も大きくなります。
スポーツ科学では、この力を**床反力(Ground Reaction Force)**と呼びます。
速く走る。
高く跳ぶ。
急に止まる。
これらの動きでは、自分の体重を大きく超える力が足へ加わることがあります。
その力を最初に受け止める場所の一つが、
かかとです。
「速く走る」ことと「丈夫な足」は同じではありません
保護者の方から、
「運動神経がいいので大丈夫だと思っていました。」
と言われることがあります。
でも、
運動能力が高いことと、
身体がその負担に耐えられることは別の話です。
例えば、
エンジンが大きくなれば、
タイヤにも負担が増えます。
車体が耐えられなければ壊れてしまいます。
子どもの身体も同じです。
能力が高くなるほど、
身体へ加わる力も大きくなることがあります。
実は「レギュラー」の子ほどリスクがあります
これはあまり知られていません。
レギュラーの子は、
試合に長く出場します。
練習でも全力です。
ダッシュ。
切り返し。
ジャンプ。
着地。
ベンチの子より、
何倍も繰り返します。
つまり、
一回の負担ではなく、「回数」が増えるのです。
シーバー病は、
一度の大きな衝撃で起こるケガではありません。
小さな負担が、
毎日、
毎週、
何か月も積み重なって起こるスポーツ障害です。
だから、
頑張る子ほど、
努力している子ほど、
シーバー病になることがあります。
私たちが見ているのは「走る速さ」ではありません
足が速いか。
遅いか。
実はそこはあまり見ていません。
私たちが見ているのは、
どうやって速く走っているか。
例えば、
かかとへ体重が集中していないか。
足首はしっかり使えているか。
股関節で地面を押せているか。
オーバープロネーションは強くないか。
左右で踏み込みに差はないか。
同じ100メートルを走る子でも、
身体の使い方は一人ひとり違います。
だから、
足の速さだけでは判断できないのです。
「能力が高い子ほどケアが必要」です
これまで10年以上にわたり、1,000人以上のスポーツ障害を診てきました。
その中で感じるのは、
能力が高い子ほど、
練習量が増え、
試合時間も長くなり、
身体へかかる負担も大きくなるということです。
だからこそ、
痛くなってから治療するのではなく、
痛くなる前から身体を確認すること
がとても大切だと考えています。
よくある質問
Q. 足が遅い子はシーバー病になりませんか?
もちろん、そんなことはありません。
シーバー病は、成長の時期、練習量、身体の使い方、足部機能など、さまざまな要因が重なって起こります。
Q. 足が速い子は予防した方がいいですか?
はい。
特に試合出場時間が長いお子さんや、ジャンプやダッシュを繰り返す競技では、身体の使い方や足部機能を一度確認しておくことをおすすめします。
まとめ
足が速い子ほど、
シーバー病になるわけではありません。
しかし、
速く走れる子ほど、
身体へ加わる力も大きくなります。
そして、
その力を何百回、何千回と受け止めるのが、
成長途中のかかとです。
だから私たちは、
「足が速いから大丈夫」
ではなく、
「足が速い子だからこそ、身体の使い方を見てあげたい」
そう考えています。
奈良市学園前・富雄・学園大和町周辺で、スポーツを頑張るお子さんのかかとの痛みが気になる方は、大和町だるま整骨院へご相談ください。
頑張る子どもほど、長くスポーツを楽しめる身体づくりを、私たちは全力でサポートします。