「子どもだから、すぐ治る。」
そう考えてしまうことは少なくありません。
もちろん、子どもは回復力が高い傾向があります。
しかし、その一方で、大人とは異なる注意点もあります。
実際には、単純な捻挫ではなく、成長期特有のケガが隠れていることもあるのです。
今回は、子どもの足関節捻挫で注意したいポイントについて解説します。
子どもの骨は大人と違います
子どもの骨は、まだ完成していません。
骨には「骨端線(こったんせん)」と呼ばれる成長軟骨があります。
この部分は、大人の骨よりも柔らかく、衝撃の影響を受けやすいという特徴があります。
そのため、大人であれば靱帯を傷める程度の力でも、子どもの場合は骨端線を傷めてしまうことがあります。
「ただの捻挫」と決めつけるのは危険です
子どもの場合、次のような症状には注意が必要です。
・強い腫れがある
・体重をかけられない
・痛みが長く続いている
・内出血が広がっている
・夜になって痛みが強くなる
・何度も同じ場所を捻る
このような場合は、骨折や骨端線損傷が隠れている可能性があります。
成長期は身体のバランスが変化します
子どもの身体は、常に成長を続けています。
特に成長期には、
・身長が急に伸びる
・筋肉が硬くなる
・バランス能力が低下する
・動き方が変化する
といったことが起こります。
すると、以前は問題なかった動作でも、足首に大きな負担がかかるようになります。
脳と身体の情報伝達も重要です
足首には、身体の位置を感知するセンサーがあります。
脳は、その情報をもとに筋肉へ指令を出しています。
ところが、捻挫をすると、その情報が脳へ伝わりにくくなることがあります。
その結果、
・着地が不安定になる
・切り返し動作が遅れる
・バランスを崩しやすくなる
・同じ場所を何度も捻る
といった状態が起こります。
つまり、痛みだけではなく、感覚や動作も確認する必要があるのです。
無理に練習へ戻ることはおすすめできません
試合が近づくと、
「少し痛いけれど頑張る。」
という場面もあるかもしれません。
しかし、無理をすると回復が遅れるだけではなく、再発の原因になることがあります。
焦らず、一つずつ身体の状態を確認することが大切です。
最後に
子どもの足関節捻挫は、大人の捻挫とは少し違います。
大切なのは、
「痛みがあるかどうか」ではなく、「元の状態まで戻っているかどうか」を確認することです。
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