「昔は裸足で走り回っていたけど、シーバー病なんて聞かなかった。」
保護者の方から、そんな話を聞くことがあります。
確かに最近では、
「裸足で遊ぶと足が強くなる。」
「土踏まずが育つ。」
という話を耳にする機会も増えました。
では、本当に裸足で遊ぶ子はシーバー病になりにくいのでしょうか。
結論からお伝えすると、
現時点では、『裸足だからシーバー病になりにくい』と断言できる科学的根拠はありません。
しかし、
裸足で遊ぶことによって足の機能が育つ可能性を示した研究はいくつか報告されています。
裸足にはメリットがあります
裸足で歩いたり走ったりすると、
足の裏は地面の感覚をたくさん受け取ります。
すると、
足の小さな筋肉(足内在筋)が働きやすくなったり、
バランス能力が向上したり、
足の使い方を覚えやすくなる可能性があると報告されています。
つまり、
裸足遊びは、
足の発達という意味ではプラスになる可能性があります。
でも、裸足だからシーバー病を防げるわけではありません
ここは誤解してほしくないところです。
シーバー病は、
走る。
跳ぶ。
止まる。
着地する。
こうした動作が何千回も繰り返されることで、かかとへ負担が集中して起こるスポーツ障害です。
裸足で遊ぶことと、
ミニバスケットボールを週5回することでは、
身体へかかる負荷はまったく違います。
つまり、
裸足遊びが足の発達に役立ったとしても、
スポーツでかかる大きな負担まで防げるとは言えません。
私たちが注目しているのは「足の機能」です
裸足か。
靴を履いているか。
実は私たちは、それ以上に、
足がしっかり働いているか
を見ています。
例えば、
土踏まずは機能しているか。
かかとが必要以上に倒れ込んでいないか(オーバープロネーション)。
足首は十分に動いているか。
足の指で地面を感じられているか。
これらがうまく働けば、
着地の衝撃を足全体で受け止めやすくなります。
逆に、
足の機能が十分に働かないと、
その負担はかかとへ集中してしまうことがあります。
靴は悪者ではありません
「裸足がいいなら、靴は履かない方がいいですか?」
そうではありません。
スポーツシューズには、
衝撃から足を守る役割があります。
問題なのは、
靴を履いていることではなく、
靴の中で足が十分に機能しているかです。
サイズが合っていない。
踵が安定していない。
靴底が極端にすり減っている。
こうした状態では、
足本来の機能を発揮しにくくなることがあります。
必要なお子さんにはフォームソティックスをご提案しています
当院では、
足部機能が十分に働いていないお子さんには、
フォームソティックス・メディカルをご提案することがあります。
目的は、
「インソールで治すこと」
ではありません。
足部のアライメントをサポートし、
荷重の偏りを減らし、
足本来の機能を発揮しやすくすることです。
その結果として、
かかとへ繰り返しかかる負担を減らせる可能性があります。
10年以上・1,000人以上を診てきて感じること
これまで10年以上にわたり、1,000人以上のスポーツ障害を施術してきました。
その中で感じるのは、
裸足で遊んでいた子でもシーバー病になることがあります。
逆に、
裸足で遊ぶ機会が少なくても、まったくならない子もいます。
つまり、
裸足だけでは説明できないということです。
だから私たちは、
裸足かどうかではなく、
その子の足が、
今どれだけ機能しているのか。
そこを評価することを大切にしています。
よくある質問
Q. 裸足で遊ばせた方がいいですか?
安全な環境で裸足遊びをすることは、足の発達に良い影響を与える可能性があります。
ただし、シーバー病の予防法として確立されているわけではありません。
Q. シーバー病でも裸足で歩いた方がいいですか?
痛みがある時期は無理をする必要はありません。
症状に応じて、適切な靴やインソールを活用した方が良い場合もあります。
まとめ
裸足で遊ぶことには、
足の機能を育てる可能性があります。
しかし、
「裸足だからシーバー病にならない」
とは言えません。
本当に大切なのは、
裸足か靴かではなく、
足が本来の働きをできているかです。
奈良市学園前・富雄・学園大和町周辺で、お子さんのかかとの痛みや足の使い方が気になる方は、大和町だるま整骨院へご相談ください。
私たちはシーバー病だけでなく、お子さんの足が将来までしっかり働けるよう、一人ひとりに合わせた評価と施術をご提案しています。