大和町だるま整骨院も開院早11年目。この仕事を始めて22年。見てきた患者さんも計算すると延べ⚪︎⚪︎万人。その中でどれだけの人の体を本当の意味でよくできたのだろう。もちろん日々勉強の22年なので技術も知識も相当上がっている。だからこそこの22年の経験から改めて整体を考えてみた。
このページは大和町だるま整骨院院長宮本健太郎の考えです。いつも偉そうなことを言っている僕たちセラピストですが、実際裏ではほんとに学んで打ちのめされての繰り返しだと思います。患者さんに不安を与えないためにも、そんな姿は見せませんが毎日試行錯誤を繰り返しています。そんな裏側も書いていきますね。人生のどこかで理解できたらいいなと思えるくらい体は壮大なのでご容赦ください。それでもいい結果が出ることもたくさんあるから体は面白い!!
そもそも整体ってなんだ?
まず一番に考えないといけないのは”整体”とはなんだろう。ということです。整形外科、整骨院、整体院、リラクゼーションマッサージ店などが乱立する今の時代で、目的にあった場所を探すことが一番の健康への近道だと思います。そこで、そもそもみなさんは何を望んでその場所を選んでいるのでしょうか?
最初の動機はほとんどの方は体に起こっている不調をなんと解消したいという想いからではないでしょうか?それが肩こりや腰痛は一生付き合わないといけない、毎日通う場所で友達ができた、どうせ治らないから気心知れた場所に通い続けよう。。。。そんな風に変化して行ったのだと思います。一番最初の不調を解消したいという目的は達成されましたか?
整体とは、調べた結果、手技などを用いた代替医療という考えから、現在では体を触って何かしら施すこと全体を幅広く指すようです。カイロプラクティックなどのような矯正からリラクゼーションマッサージまで幅が広いです。
そうなってくると不調を解消したい、症状を治したい人たちと今気持ちよくなりたい人が行く場所は違いますね。僕はどちらも否定も肯定もしません。その時に気持ちよくなりたいことも理解できますし、悩んでいる症状を治したいという気持ちも理解できます。ただその時の目的にあった場所に行かないときっとがっかりするので少し判断は必要になります。
大和町だるま整骨院の整体はやはり治したい。という気持ちが強いです。
大和町だるま整骨院の整体
骨や関節
骨や関節の症状はよく相談を受けます。膝の変形から野球少年の肘や肩まで。骨は折れれば痛いし、関節はズレれば痛い。でも変形はどうなのかな?とも思います。脚がこれでもかというくらいO脚のお婆さんや、地面しか見えてないんじゃない?というくらい腰が曲がったおじいさんをお見かけしますし、大和町だるま整骨院にも家族に連れられてお越しいただくこともあります。でもその人たち全てが痛みを感じているわけではないんです。見た目的に心配になられてお越しくださる方もいるんです。
骨が折れれば特殊な場合を除き全ての人が痛みを感じるし、関節がズレても全ての人が痛みを感じますよね?なので原因がそこなら全ての人が症状を訴えないと理にかなわないと思うんです。
そう思うと画像診断で変形を指摘されたり、どこかで関節のずれを指摘されたりされた方で痛みで困っている方は、本当に”変形やズレ=痛み”に対する治療でよくなるのでしょうか?ウォルフの法則というものがあり「骨形態はその骨の機能に応じてのみ決定される」時間をかけて都合よく変化した形が”変形”なので、ある意味進化かも知れません。(ここに痛みなどの不快感は除外しています)時間をかけて”都合よく”変わって変形したのなら、正常な形が”都合いい”状態に持っていって時間を過ごせばまた形は変わるかも知れませんね。簡単に言ってますがめちゃくちゃ難しいことです。でも今後の人生で考え方のキッカケになればいいなと思います。
筋肉
筋肉はおそらく僕たちが一番アプローチすることが多い場所だと思います。切れたり、硬くなったり、緩んだり何かと問題の多い組織ですが、その分一番”感覚”を与えてくれる組織です。
この組織はほんとに22年間僕を悩ましてくれています。(現在進行形です)セミナーなどに行って技術の勉強などをしていると「緩んだ!!」とか「柔らかくなった!!」とかよく耳にするんですが、本当に僕にはその感覚がわからなくて、なんとなくその場をやり過ごしていました。そう。脳や神経について学ぶまでは。
肉離れを起こした時など物理的に損傷を受けている場合はその治療が最優先ですが、肩が凝ったとか腰が痛いとか首がまわらないなどのなかなか改善しない慢性症状はもしかしたら揉んでいるだけでは治らないかも知れません。なぜなら筋肉の硬い柔らかいが痛みの有無を支配しているのではないから。むしろ、痛みや凝り感と同じく筋肉の硬さも症状かも知れません。
ここからは僕だけの考えなので、同意してくださる方も、否定される方もいらっしゃる前提で書いていきます。
筋肉にはそもそも硬くなったり柔らかくなったりする選択肢はありません。全ては脳という体の支配者の命令に従う奴隷だということです。だからみなさんが思っているように筋肉を物理的に捏ねて捏ねて揉みほぐして柔らかくなっているという感覚は少し違っている思ってます。皮膚や筋肉やその他の組織にはそのもの自体に変化する機能は持っていません。全ては全身にある色んなセンサーを通じて脳に”情報”として伝わります。その”情報”を脳が解釈し、体に”命令”を伝えます。その命令こそが”痛み”や”筋肉の硬さ”などみなさんが不調と感じるものの正体だと思っています。
脳への刺激で整体する
こんなことを言うと笑われる方がいるかも知れません。しかし科学はみなさんが思っているよりもはるかに多くのことを解き明かしてきています。単純に僕も含めてアップデートが遅かったり、そもそも思考がいつからか止まってしまっているのだと思います。黒電話から肩掛けの携帯電話、今ではガラケーと言われる当時では画期的な携帯電話、そしてスマートフォンの時代。車はガソリン車から電気自動車へ。そんなに時代が変わってきているのに、なぜ整体には昭和の”揉み倒す”ことを求めているのでしょう?整体の分野も新たな考え方をしていかなければいけないのではないでしょうか?整体師も患者さんも。
例えば骨が折れたとき、骨が折れるような衝撃を受けたことをセンサーが感知し、負傷箇所から発痛物質が出せれたことをセンサーが感知し、折れた骨の位置が異常なことをまた別のセンサーが感知。こうして色んなセンサーからの”情報”を受け取り、瞬時に脳はその状況を解釈し、「それはとんでもなく痛いだろう」「折れた箇所を守るように筋肉を硬くしろ」「絶対に動かすな」など色んな命令を症状として出しているようなイメージです。
僕たちが日常出会う患者さんは実はこの”情報”が不足して症状が出ている方が非常に多いんです。えっ!?と驚く方も多いかも知れませんが、揉んだり、電気当てたり、ストレッチしたり、矯正したりで治ったりする人は大体このパターンだと考えています。もし万が一、関節や筋肉がダメージを受けているとする昭和の考え方なら僕たちが外部から何かをしたところでその場では絶対に治りません。擦り傷や切り傷を揉んでも皮膚の傷は治らないのと同じです。だから通常の整体で治ったりする人は、不足していた情報が与えられたことで、脳が正常に現状を理解し、ネガティブだったアウトプットをポジティブに変えたということです。
では治らない人は体にダメージを受けていてやはりその場では治らないのでしょうか?
否!!
そもそもダメージがある場合は問診や各種検査(病院での画像診断や整骨院などでの徒手検査)である程度判断がつきます。ただここで注意すべきは画像診断が全てではないということ。画像診断によって診断された病名の治療をしても一定数いい変化が起きない方がいらっしゃるという事実から目を背けてはいけません。画像診断上以上があっても=痛みではないということです。
大和町だるま整骨院では、どんな情報が足りていないかを調べ、その情報を与えてみて変化が起きるかどうかをひたすら掘り下げていきます。患部や体に対しての刺激が不足している方(揉んだり、さすったり、伸ばしたりすることで変化が起きる)や目や耳、鼻からの刺激で変化を起こす方、中には症状が出ているのと反対側のみの施術で良くなる方もいます。脳のどの部分の機能が落ちていて症状を出しているのか、どんな刺激で変化を起こすのかを細かくチェックしていくので変化が起きます。大和町だるま整骨院ではその中で分かった情報を元に施術をし、ご自宅などでセルフワークを行なっていき、脳から変えていく方法をとっています。
こんなことを思って皆さんの体を触っています。だからと言ってそれを強要したり、変わりもんの先生ではないのでご安心ください。いつか少しでもご理解いただけるといいな思いながら、楽しい空間づくりを心がけています。全ては患者さんのために最善の努力を。その上で繁盛する院でありたいとそう願っています。
2024/06/14 宮本健太郎
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-柔道整復師、鍼灸師-
必殺技を身につけるべく様々なセミナーに通い、様々な本を読み込み実践するも今ひとつ満足いかず、みんなの嫌いな基礎となる解剖学、生理学などを基本から学び直し今に至る。
この世に必殺技などなく、泥臭く限界まで突き詰めて初めて症状は動き出すことを伝えることを第一とし日々診療にあたる。患者さんと共に、少し頭を使い考え、二人三脚スタイルで元気に診療中。
妻、娘の3人家族で元気だけが取り柄の昭和男児。
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