「熱中症になったら、とにかく身体を冷やせばいい。」

これは半分正解で、半分間違いです。

大切なのは、「どこを、どのように冷やすか」です。

最近では「手のひらを冷やす方法」も注目されていますが、まずは基本となる場所を知っておく必要があります。


最初に冷やしたい場所

熱中症の応急処置として、優先して冷やしたい場所は次の3か所です。

  • 脇の下
  • 足の付け根

これらの場所には太い血管が集まっています。

ここを冷やすことで、冷やされた血液が全身を巡り、効率よく体温を下げられるのです。


首を冷やす理由

首には太い血管が通っています。

保冷剤や氷のう、冷たいタオルなどを利用すると、熱を逃がしやすくなります。

ただし、凍った保冷剤を直接肌に当てることは避けましょう。

タオルで包んで使用することが大切です。


脇の下を冷やす理由

脇の下も、熱中症の応急処置では重要な場所です。

スポーツの現場では、

  • 保冷剤
  • 氷のう
  • 冷たいタオル

などが利用されています。

特に運動後は、早めの対応が重要になります。


足の付け根を冷やす理由

足の付け根にも、大きな血管が通っています。

見落とされやすい場所ですが、非常に重要です。

体温が大きく上昇している場合には、優先的に冷やしたい場所のひとつです。


最近注目されている「手のひら冷却」とは?

最近は、手のひらを冷やす方法も注目されています。

手のひらには、「動静脈吻合(AVA)」という特殊な血管が多く存在しています。

この血管は、体温調節に深く関わっています。

そのため、適切な温度で手のひらを冷やすことで、熱を逃がしやすくなると考えられているのです。

特に、

  • 運動の合間
  • ハーフタイム
  • 休憩時間

などで利用されています。


氷を直接握るのはおすすめできません

ここで注意したいことがあります。

それは、冷やしすぎないことです。

氷を直接握ると、血管が強く収縮し、かえって熱を逃がしにくくなる可能性があります。

冷たいペットボトルや少し冷えた保冷剤などを利用するのがおすすめです。


当院がおすすめする順番

熱中症が疑われる場合は、次の順番で対応しましょう。

  1. 涼しい場所へ移動する。
  2. 首、脇の下、足の付け根を冷やす。
  3. 水分や電解質を補給する。
  4. 必要に応じて手のひらも冷やす。

この流れを覚えておくと安心です。


まとめ

熱中症の応急処置では、

  • 脇の下
  • 足の付け根

を優先して冷やすことが基本です。

さらに、手のひらを補助的に冷やす方法も役立つ可能性があります。

奈良市や学園前、富雄周辺でも暑い日が続いています。

万が一に備えて、保冷剤や氷のう、水筒などを準備しておきましょう。